2013年10月14日月曜日

恒例の信州染小紋展を開催!

こんにちは!

南信州飯田市は秋晴れの良い天気です。

ここ飯田市できもの小紋染の工房をしています。
中島いづみです。
 
古き美しさ・「衣食住」の衣に学ぶ」と題して

毎年恒例となりました
『創作染工房【久】の展示会』を開催いたします♪

 
今回は、創作染工房【久】の型染め小紋の作品のほか、お客様がご購入いただいた作品をご紹介いたします。

 
また、南信州のきものの染文化と大きく関わりのあるお茶、野点のお席を再現して、

ご来場していただいた方に抹茶をご自分でたてていただいて、

お召し上がりいただけるコーナーも作りました。

 

小紋のきものは、お稽古事や街着にちょうど良く、

カジュアルタイプから華やかなドレスアップタイプまで、

幅広く活用でき、楽しめるきものです。

 

しかし…、

 

*呉服屋さんですすめられるままにきものを購入してしまった。

*お稽古事に不向きな色柄を選んでしまった。

*きものについて疑問や多く不安を感じている。 

 

以上の主な3点がお客様の声から、

「ほんとうに自分にあったきものが手元にない」

という現象に繋がったと考えられます。

 

創作染工房【久】では、

「考えるきものをご提案」

いたします。

 

考えるきものとは、

 

★お客様のきものに対する不安を取り除き、疑問について丁寧にお答えいたします。

★自分のためになぜきものが必要か?本当に自分の欲しいきものはどんなきものか?

 お客様自身がきものを「見立て」ができるようにご指導いたします。

★きものオーダーメードの大切さを情報発信いたします。

★流通を通さないオープンでフェアなマーケットで信頼を大切にいたします。

★「衣食住」の衣を学び、きものの古き知恵から「和のこころ」の未来への可能性をお伝えします。

 

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【会期】 

20121026日(土)~114日(休日)

     午前9:30~午後5:00 (11/4午後4:00まで) 

 

【会場】

道の駅「花の里いいじま」二階展示室

     上伊那郡飯島町七久保  TEL 0265866580

 

【展示内容】 

創作染工房【久】の型染め小紋の作品 

  お客様がご購入いただいた作品

 

 

☆★会期中にセミナー・ワークショップを開催いたします★☆

 

【セミナー内容】 

『きものの柄の意味と価値を考える』

 ※日時及び定員:下記2回の開催

1027日(日)午後130~   定員:10名程度          

1031日 () 午後130~   定員:10名程度

※参加費:無料

 ※講師:創作染工房【久】マネジャー 中島いづみ

 

【ワークショップ】

『型を使って型絵染め体験』

 ※日時及び定員:下記2回の開催

1026日(土)1330~     定員:10名程度 

113日(日)13:30~      定員:10名程度

※参加費:材料費として500
 
多くの方々に、ご参加いただきますようお待ちしております。

 
 

2013年9月25日水曜日

きものの着装の体の動きが・・・・・

おはようございます!

南信州飯田市は秋晴れのお天気です。

先週、中谷比佐子先生の講座、和のこころ第9回「きものと身体の関係 二」

を受講してまいりました。


この日は十五夜の満月、次に見ることができるのは8年後だそうです。

都会の空に白く輝くお月様を眺めながら、懇親会は月見酒?

で、「月は女性性・・・」いよいよ比佐子先生のお話が始まりました。


まず、自分の身体が他人と離れていることを確認しましょう。

(身体は外側の物と接して、身体を使って目的を達する)

自分の身体は自分で管理する

(人間には欲が有欲を満足させるために、心身の動きを起こす)

自分自身の心は自分自身で用いる

(人間には意志があり、その意志によって事をなそうとする)

など、人間の基本的な事柄がすべて身体と連動をしているということ。

まさにここが一番大切なことのように思われました。


きものの着装の体の動きが、日本人の知恵が大きく関わっていることを確認できました。

中でも脳と足の関係、歩行という動作の重要性のお話しの中で、私のように地方の人間は車生活

で歩かなくなると、

脳の働きも弱ってくるというちょっと、ドキッとするお話しもされました。


きものの着装からの観点でのお話は、足袋を履くことは脚の運動を意識させ、

親指に大きく力がかかった歩き方は海馬という脳の記憶の入り口の細胞が増え、

前頭葉は歩くことで考えが整理できるそうです。


きものの着装は足の指だけでなく、手の指を使うことで紐を結ぶ、帯を結ぶ、お髪を結う

などなど指と脳はきものの着装に密接に関係しています。

きもの着装の体の動きを順番に書いてみます。



1、足袋を履く

2、湯文字を付ける

3、裾よけを付ける

4、胸当てを留める

5、肌襦袢を着る

6、長襦袢ー胸紐ー襟を合わせる

7、着物ー腰ひも、伊達締めー襟を合わせるー整える

8、帯を結ぶ

9、帯枕を付ける

10、帯揚げを結ぶ

11、帯締めを結ぶ
  

いかがでしょうか?


きものの着用には多くの体の動きが含まれていることがわかります。

そして、それが私たちの体に大きく影響していることがはっきりと理解することが

できました。




2013年9月8日日曜日

なんとなく疲れを感じる自然界を元気に!

こんにちは!
南信州飯田市は雨が降ったり、やんだりしています。

今日、9月8日はカレンダーには24節気でいう白露とあります。
そして、9月8日は(2012年、2013年は9月7日)および秋分までの期間。
処暑から数えて15日目頃。
この日から仲秋になります。 

白露とは いったいどういう意味が・・・
「陰気ようやく重なり、露凝って白し」ということから名付けられました。
これは、秋が本格的に到来し草花に朝露がつくようになるという意味です。
太陽が離れていくため、空もだんだんと高くなってきます。
日中はまだ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます。

小学校などでは運動会の練習が始まる頃でしょうか。
草の葉に白い露が結ぶという意味。
夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたと言われています。
野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、本格的な秋の到来を感じられる頃です。

秋なのに「白」?
日本人からすると「白」は雪=冬をイメージするのが一般的が、中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされています。

きものの衣替えにこの24節気を取り入れることによって、一段と奥深い楽しみ方ができるようになるとことでしょう。


写真は、以前もご紹介しましたきものの亀甲柄、太古から蜂の巣や雪の結晶も六角形で、
先人は自然の中でその形の不思議なパワーに気が付いていたことに驚かされますが・・・

木々の葉が元気が見られないこの時期は、帯は明るい色合いの紺色、茜色の強い色が
はっとする美しさと元気を与えてくれます。
 

2013年8月29日木曜日

自然とともに、わが地域を楽しく暮らそう

こんにちは!
南信州飯田市で、お米や野菜を作りながら、きもの小紋染めの工房を営んでいる
創作染工房【久】の中島です。

「地元学」というタイトルにひかれて購入した本
なんとなく買ってしまって、しまったな~と思っていましたが
読んでみて、びっくり~自分の中のスイッチが入りました。
きものの小紋染めのお仕事も、地元ならではの大きな役割があることは
分かっていましたが、事業としての生き方だけでいいのかな~と、少しずつ感じるように
なっていました。
地域資源としてのきもの小紋染めの在りかたが、これらを取り巻く南信州の自然が大きく関わって
成り立っているのでは?
きもの小紋染めが地元の資源の一つとして、地元の文化の伝承という役割には、若い力を必要としています。
やはり、地元の資源を積極的に拾い上げて、シェアしていくことで若者が今、求める暮らしがみえてくるのではないでしょうか。

写真の本「地元学からの出発」のサブタイトルには「この土地を生きた人の声に耳を傾ける」
とあります。さらに踏み込んで、地元の自然の声に耳を傾け、自分の生き方をもう一度見直して
観たいと思っています。


2013年8月27日火曜日

地元の歴史から学ぶ

おはようございます!

南信州飯田市できもの小紋染めを営んで2代目

創作染工房【久】の中島です。


父が東京の修行を終え、地元の飯田市で小紋染めの工場を始めて62年。

現在、ここ飯田下伊那地域には、その頃50件ほどあったきもの捺染業は、

現在、家を含めて2件となりました。


飯田市を中心とする伊那谷の歴史をふりかえる時、

養蚕と蚕糸業は忘れることができない産業です。

全国でも有数の生産地となり、その富は伊那谷をうるおし、

政治・経済・文化などあらゆる方面に影響を与えていました。

伊那谷の人々にとって、この産業は暮らしそのものであったともいえるほどです。


私が幼い時、学校の通学路には桑畑が広がり、

おやつ代わりに桑の実をほお張って

口の周りを紫色にしていたことを思い出します。

小学校では蚕を育て、一人一人が蚕の成長を観察し、

蚕の一生を学んだことなど、その時のお蚕様の柔らかく、

冷たい体の感触はいまでもしっかりと覚えています。


そんな蚕を『お蚕様』と呼んで、蚕玉をお祀りして、

大切にされていたことも思い出されます。




この南信州は絹を中心に栄えた文化が数多くあります。

その一つが茶の湯です。

「日本の衣」きものと縁は切れません。

きものを着ての所作や立ち振る舞、

きものとの付き合い方の法則のようなものが、

日本の文化に、教わることがたくさんあります。


誰でも経験があると思いますが、

若い時はどうしてか洋の文化に魅がちになります。

今、この年齢になって洋と和の違いが理解でき、

外の文化を自国の文化になじませて、

そこから新しいものを作り上げ、

これこそが日本の文化は洗練されてきたということを、

知ることができるのです。


今こそ、

養蚕と蚕糸業で伊那谷を富でうるおした

経済、文化に恩返しする気持ちで、

「日本の衣」きものと携わる一人として

南信州飯田市の文化を守っていくという使命が

課せられていると確信しています。

日本人の誇りを胸にきもの小紋染めを通して、

すばらしい日本の文化を次世代に語らなければと

私は強く思っています。

2013年8月13日火曜日

フルオーダーの小紋柄のきもの

こんにちは!
南信州飯田市できもの小紋染めの工房を営んでいる
創作染工房【久】です。

お客様より小紋のきもののご注文をいただきました。
来年、5、6月にお召しになる単衣ものです。

おきものをたくさんお持ちになっている方なので
今までは呉服屋さんのおすすめ品の中から選ばれていて、白生地から色柄をお選びいただくのが初めてとの事。

ですから、お客様自身の色を見つけるところから、お仕事をさせていただきました。
では、自分にとって心地よい色とはどんな色でしょうか?

きものを通して、日本人の日常の暮らし方、
日本の文化をあらゆる方向から研究なさっている中谷先生の御本を参考に

お客様自身のお色は緑!
「京の緑」を意識して、無数にある緑色の中から青朽葉色と決めました。

そして、白生地に浜ちりめん、お客様のご希望で見本の小紋柄からお選びいただき、
モダンなアート感覚の小紋柄に・・・
単衣物なので、生地裏の白羽が目立ちます。
両面染加工も大切な作業の一つです。

その時、私の頭の中ではその柄と色で小紋のきもののイメージを膨らませています。
こんな瞬間が最高です!!



2013年8月1日木曜日

きものでペアールックって楽しい!

こんばんは!
南信州飯田市は東の空が夕日で赤く染まっています。
夜になってようやく、すこし涼しくなりました。

先日、東京の業者さんから、男物のきものの染の依頼をいただきました。
麻の葉の小紋柄に矢羽の小紋柄をコラボさせ、太い縦縞が一本伸びた
モダンな小紋染めの加工をいたしました。

女性ものは浜ちりめんのはんなりした質感が魅力!
男性物は白大島に染めて、シャキッとしたマット感がいいですね!
きもののペアールック~なんでしょうか?

このきものに染めた小紋文様、麻の葉の文様には大切な意味が・・・

すべての葉っぱを天に向けていること
また、お互いが繋がりあって文様が成り立って、出来上がっていることです。
繋がる文様なので吉祥文様としても用いられています。

ここからは私の先生、中谷比佐子先生のお話とともにお伝えします。
すべての葉っぱを天に向けていること。
また、故人との繋がりを意識して不祝儀の時にも使うんですね
しかも一年中どの季節にも登場!
私は、不祝儀の時に着用するというのにはびっくりしました。

麻の葉文様の大麻は、何より90日で3メートルも伸び
しかも繊維を始め衣食住すべてに亘って活用できるので
昔の日本人にとって特別な思いがあったのかもしれませんね。

赤ちゃんの産着にもおしめにも大いに活躍でした。
長男の誕生の時は黄色の麻の葉のネルのきものでしたが・・・

今は赤ちゃんが最初にくるまれる布はバスタオルですね。
麻の葉おくるみや産着は、もう、見られなくなりました。





2013年7月21日日曜日

世界で一番柄の多い国、日本!

こんにちは!
南信州飯田市は曇り~☁のお天気です。

先日、松前兼一さんの主催する、きもの文化研究家の
中谷比佐子先生の和のこころ「衣食住に使われた柄の意味と価値 2」と題した
講座を受講いたしました。

日本、世界で一番柄の多い国、それはきものの形にあります。
色柄素材がそろってきものが成り立ち、衣食住に柄が生かされています。
無地が尊いと思うのは、形に種類がある物においてだけです。

私はホテルで義父が染めた義母の形見のきもの、実の母の帯を着つけて
参加いたしました。
そのきものと帯には日本の文化を表す、絶大のパワーがあったのです。

着用した駒絽の紺地のきもの、観世水という小紋柄でした。
以前から、この小紋柄は何を表しているのかと悩んでいましたが、
中谷先生の一言で明確になり、吉祥柄、水紋とのこと。

水紋は型が自由になることから、きものにはなくてはならない文様です。
それは古事記に書かれている、川の中でもイザナギが顔を洗ったとき
左目から天照大御神、右目から月読命、鼻から須佐之男命が生まれました。
そして、日本の国づくりが始まったのです。

川の流れ模様は礼装には欠かせません。
川はやはり曲がりくなった形がよく、これもたくさんの気を運ぶ意味があるそうです。

今回はきもの小紋柄についてお話ししました。

次回は私が着用した、帯の柄についてお話しいたします。



2013年7月7日日曜日

夏のきものが楽しい!

こんにちは!
南信州飯田市で、きもの小紋染めの工房を営んでいる
創作染工房【久】です。

きものは夏になると裏地が付いていない単衣仕立てのきものを着ます。
その気候や場所にもよりますが、6月1日~9月30日までが目安です。
今では気候の温暖化で、5月からでも良いように思います。

薄地の透ける素材やきものを「薄物」と呼びます。
6月と9月には透けない単衣、7月と8月の盛夏には透ける薄物を着るのが、きものの習慣です。
浴衣は7月と8月に着ますが、薄物とは言いません。
夏にきものを着ることが、とても贅沢なお洒落になった今だからこそ、
涼しげに見える色や文様にも注目したいものです。

写真は【久】オリジナルきもの小紋、駒絽に染め上げました。
グレーとブルーの中間色が涼しげな、小紋柄のコラボレーション
爽やかな印象です!

駒絽とは薄地の透ける絹素材です。

夏のお茶席、パーティーなどいろいろなシーンに、駒絽のきもの小紋が大活躍です。

2013年7月6日土曜日

きものへの思い、義母と一緒に!


単衣の縮緬の小紋柄のきものです!

波打つように変化した亀の甲の小紋文様です。

生前義母が誂えたもので、主人の父、義父が染め上げたものです。

濃い目藍色の亀甲柄の小紋に、少しブルーかかったクリーム色の地色が爽やかな印象です。

 きものに使われている亀甲の小紋柄には、「亀甲」その字が表すとおり、亀は風水でいう中国の四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)の内の玄武で、神の意を伝える能力を持ち、長寿のシンボルです。

 亀の甲(六角形)が崩れない連続模様で、永遠の繁栄を願い、亀の甲を焼いてそのひび割れの方向で、神の意を占ったと考えられています。

 現代の化学では物質を表すものに、炭素原子6個からなるベンゼン核を用いますが、太古から蜂の巣や雪の結晶も六角形で、自然の中でその形の不思議なパワーに気が付いていたことに驚かされます。

 
母のきものに対する思いと一緒に、きものとして身につけることで、自然のパワーをいただけることはありがたく、とてもうれしいことです。



2013年7月3日水曜日

昭和のきもの小紋をもう一度

こんにちは!
南信州飯田市で、きもの小紋染めの工房を営んでいる
創作染工房【久】です。

今、【久】では、今年の秋に行われる展示会に展示する
オリジナル小紋の制作のために、【久】で保存していた、
昭和30年代の古くなってしまった伊勢型紙を復元して
現代に甦らせる作業をしています。

小紋柄の型紙は和紙で作られ、柿渋が何層にも塗られて出来上がったもので
丈夫に作られていますが、何回も糊置きと水洗いを重ねて行うために
だんだんに劣化して、ところどころに亀裂が入っているものや
型紙自体が、破れてしまったものがたくさんあります。

しかし、このころの小紋柄の型紙をもう一度手で彫ることは、手彫り職人が、
今はなかなかいないため実現しません。
そのため、シルクスクリーンにしてきもの小紋を染め上げていきます。





写真はその当時にサンプルとして染めたものです。
下の写真は少し拡大したものです。
意外にモダンな小紋柄と色合いに驚かされます!

南信州の草花が、モデルになっているのではと思います。

日本の淡い色は自然の草木の色に重なって、きものの文化に大きく影響していることを
とても感じています。

古いものを大切にして、新しいデザインと色でオリジナル小紋をきものに染め上げることが
私たち【久】の使命です。

2013年6月27日木曜日

命を大切に使えきる

おはようございます!
南信州飯田市は晴れ~☼のお天気です。

       ☆今回のキーワードは染替えです☆

色抜きした染替えのご依頼をいただきました。
表の全体の色抜きはできていましたが、顔料で描かれていた模様が抜けきれず残っています。
裏でも大丈夫なの?と疑問に思われる方もおられるでしょうが、捺染の技術は半分がプリント同じで裏に染料が通されることがありません。
そのために裏を濃い色の渦巻き小紋を染め上げることができるのです。

もっともパワーのある柄、渦巻き柄です。

きものにはたくさんの文様があります。
その一つひとつに意味があり、用いるときのルールがあります。
これもやはり、古事記にもある日本人の思考と考えられる「目に見えるものすべてが神様」
に、大きく影響しています。
最近はきものから洋服の柄になる文様も多く、特にヨーロッパで風水が流行りはじめた20世紀から日本の文様が多くみられています。

文様そのものを楽しむとともに、それぞれの文様の持つパワーを知っていることで、きもの選びがもっと楽しいものになることは、間違いありません。

渦巻き柄はもっともパワーのある柄です。

それはイザナギノ命とイザナミ命が、形になっていない泥をコロコロかき混ぜて島を作っていく様子、これが渦巻き状にかき混ぜるためで、この柄からさまざまな物が誕生することを意味する、非常にめでたい柄です。

お蚕様から贈られた絹、それを大切に使い切ることが、自然に対する感謝の心。

和の心だと思います。

「捨てない」という先には華やかな変身があるのではないでしょうか。


2013年3月17日日曜日

日本の心の輪 女性用絹の作務衣

おはようございます!
南信州飯田市は晴れのお天気~☼

今回のテーマ「なぜ今、作務衣なのか?」です。

それはアロハシャツがヒントになりました。
アロハシャツの期限を調べてみると、日本の和服から発生したといわれています。

起源は19世紀終盤〜20世紀初頭、農業に従事していた日本移民は、パラカ(ヨーロッパの船員たちが着ていた開襟シャツ)が日本の木綿絣に、似ていることから好んで愛用しており、持参品であった着物を再利用する際に、パラカに仕立てことが、また、日本の着物の美しさに惹かれた現地の人が「着物をシャツにしてくれ」と頼んだ事が起源ではないかと言われています。

『1930年代初頭には、アロハシャツとは「派手な和柄の開襟シャツ」を意味していた』
いわゆる労働者のための作業着だったんですね!
その時からやはりアロハシャツ特有のあのデザインがなされていたそうです。

『1930年代初頭には、アロハシャツとは「派手な和柄の開襟シャツ」を意味していた』
いわゆる労働者のための作業着だったんですね!
その時からやはりアロハシャツ特有のあのデザインがなされていたそうです。

こんなアロハシャツは、日本の日常着作務衣に似てると思いました。
常夏のハワイならアロハは一年中着ることができますが…..
四季のある日本はそれぞれの季節に合った素材や織によって、袷であったり、単衣であったりと、きものと同じように装うことが出来るのは、作務衣ですね!
1930年にハワイに渡った日本人の心と、今の日本の心が繋がった、そんな日本の伝統着作務衣を、生活を楽しむ女性に、日常着として着ていただきたいと考えています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。