2013年6月27日木曜日

命を大切に使えきる

おはようございます!
南信州飯田市は晴れ~☼のお天気です。

       ☆今回のキーワードは染替えです☆

色抜きした染替えのご依頼をいただきました。
表の全体の色抜きはできていましたが、顔料で描かれていた模様が抜けきれず残っています。
裏でも大丈夫なの?と疑問に思われる方もおられるでしょうが、捺染の技術は半分がプリント同じで裏に染料が通されることがありません。
そのために裏を濃い色の渦巻き小紋を染め上げることができるのです。

もっともパワーのある柄、渦巻き柄です。

きものにはたくさんの文様があります。
その一つひとつに意味があり、用いるときのルールがあります。
これもやはり、古事記にもある日本人の思考と考えられる「目に見えるものすべてが神様」
に、大きく影響しています。
最近はきものから洋服の柄になる文様も多く、特にヨーロッパで風水が流行りはじめた20世紀から日本の文様が多くみられています。

文様そのものを楽しむとともに、それぞれの文様の持つパワーを知っていることで、きもの選びがもっと楽しいものになることは、間違いありません。

渦巻き柄はもっともパワーのある柄です。

それはイザナギノ命とイザナミ命が、形になっていない泥をコロコロかき混ぜて島を作っていく様子、これが渦巻き状にかき混ぜるためで、この柄からさまざまな物が誕生することを意味する、非常にめでたい柄です。

お蚕様から贈られた絹、それを大切に使い切ることが、自然に対する感謝の心。

和の心だと思います。

「捨てない」という先には華やかな変身があるのではないでしょうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿