2013年9月25日水曜日

きものの着装の体の動きが・・・・・

おはようございます!

南信州飯田市は秋晴れのお天気です。

先週、中谷比佐子先生の講座、和のこころ第9回「きものと身体の関係 二」

を受講してまいりました。


この日は十五夜の満月、次に見ることができるのは8年後だそうです。

都会の空に白く輝くお月様を眺めながら、懇親会は月見酒?

で、「月は女性性・・・」いよいよ比佐子先生のお話が始まりました。


まず、自分の身体が他人と離れていることを確認しましょう。

(身体は外側の物と接して、身体を使って目的を達する)

自分の身体は自分で管理する

(人間には欲が有欲を満足させるために、心身の動きを起こす)

自分自身の心は自分自身で用いる

(人間には意志があり、その意志によって事をなそうとする)

など、人間の基本的な事柄がすべて身体と連動をしているということ。

まさにここが一番大切なことのように思われました。


きものの着装の体の動きが、日本人の知恵が大きく関わっていることを確認できました。

中でも脳と足の関係、歩行という動作の重要性のお話しの中で、私のように地方の人間は車生活

で歩かなくなると、

脳の働きも弱ってくるというちょっと、ドキッとするお話しもされました。


きものの着装からの観点でのお話は、足袋を履くことは脚の運動を意識させ、

親指に大きく力がかかった歩き方は海馬という脳の記憶の入り口の細胞が増え、

前頭葉は歩くことで考えが整理できるそうです。


きものの着装は足の指だけでなく、手の指を使うことで紐を結ぶ、帯を結ぶ、お髪を結う

などなど指と脳はきものの着装に密接に関係しています。

きもの着装の体の動きを順番に書いてみます。



1、足袋を履く

2、湯文字を付ける

3、裾よけを付ける

4、胸当てを留める

5、肌襦袢を着る

6、長襦袢ー胸紐ー襟を合わせる

7、着物ー腰ひも、伊達締めー襟を合わせるー整える

8、帯を結ぶ

9、帯枕を付ける

10、帯揚げを結ぶ

11、帯締めを結ぶ
  

いかがでしょうか?


きものの着用には多くの体の動きが含まれていることがわかります。

そして、それが私たちの体に大きく影響していることがはっきりと理解することが

できました。




2013年9月8日日曜日

なんとなく疲れを感じる自然界を元気に!

こんにちは!
南信州飯田市は雨が降ったり、やんだりしています。

今日、9月8日はカレンダーには24節気でいう白露とあります。
そして、9月8日は(2012年、2013年は9月7日)および秋分までの期間。
処暑から数えて15日目頃。
この日から仲秋になります。 

白露とは いったいどういう意味が・・・
「陰気ようやく重なり、露凝って白し」ということから名付けられました。
これは、秋が本格的に到来し草花に朝露がつくようになるという意味です。
太陽が離れていくため、空もだんだんと高くなってきます。
日中はまだ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます。

小学校などでは運動会の練習が始まる頃でしょうか。
草の葉に白い露が結ぶという意味。
夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたと言われています。
野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、本格的な秋の到来を感じられる頃です。

秋なのに「白」?
日本人からすると「白」は雪=冬をイメージするのが一般的が、中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされています。

きものの衣替えにこの24節気を取り入れることによって、一段と奥深い楽しみ方ができるようになるとことでしょう。


写真は、以前もご紹介しましたきものの亀甲柄、太古から蜂の巣や雪の結晶も六角形で、
先人は自然の中でその形の不思議なパワーに気が付いていたことに驚かされますが・・・

木々の葉が元気が見られないこの時期は、帯は明るい色合いの紺色、茜色の強い色が
はっとする美しさと元気を与えてくれます。