2015年5月22日金曜日

御利益のある小紋柄 薔薇文

おはようございます!

南信州飯田市で日本の心、遊び心を大切にしながら

日本古来の色合いを、日本のよき染文化、

そして伊勢型小紋染の魅力を伝える 

創作染工房【久】の中島です。



日本の伝統文様、小紋柄に触れて、探求していくと、

日本人の心の声が聞こえてくるように感じます。

今回ご紹介する小紋柄は

薔薇小紋柄
災難厄除、病気平癒の願いを込めた文様です。

【四季をとおして花を咲かせる】

「長春花」とも呼ばれ、壮健、不老の願いも込められています。

新しい小紋柄に思われがちですが、

万葉集の中にも、うまら(うばら)の名で

登場し、江戸時代には薔薇の栽培が、

流行していたことから

艶やかな文様として、きものや帯などに

使われました。


ちなみに薔薇の色は


「猩々緋」しょうじょうひ

で染め上げました。


2015年5月6日水曜日

御利益がある?小紋柄に「和の心」再発見

おはようございます!

南信州飯田市で日本の自然が生み出す季節ごとの色合い
そして、日本古来の色合いを、日本のよき染文化、そして伊勢型小紋染の魅力を伝える 
創作染工房【久】の中島です。

この小紋柄は葡萄文です。

淡い若葉色で染め上げています。

葡萄文には一房にみずみずしい果実をいくつも付けることから
子孫繁栄、豊穣の願いが込められています。

そして、地色は芽吹いたばかりの緑色です。

生まれたばかりの新鮮な
「青春の色」

4月から新しいスタートを迎えた方々、
青春を生きる若者に、希望を寄せる色だと思います。


2015年1月26日月曜日

今の季節におすすめ!小紋染めのきもの

こんばんは!

南信州飯田市で伊勢型小紋染めの工房を営んでいる中島です。


今年は一年間を通して季節、行事などに

おすすめの伊勢型小紋染をご紹介いたします。

この時期、きもの柄、色をお選びいただくと、

季節は春のきものとなります。


なぜかと申しますと・・・・


今、きものを購入をお考えになっておられれば、

きものの柄を決めていただき、

お好みの色で染め上げ、

仕立てまで行うと約三か月以上を要します。


ですから、季節は春のきものとなります。


二十四節気

清明の頃と考えます。

空は青く澄んで、明るくエネルギーの満ち溢れる芽吹き季節で、

そして落葉樹の小さな小さな美しい緑葉・・・


入園、入学、入社、転勤など新しい世界への旅立ちの季節でもあります。



そんな季節は、自然界にはあふれんばかりの色が競い合っていますから、

生成りの色やモノトーンのきものの地色がなじむように思います。



つまり無地感覚のほうが美しいのではないでしょうか。



空気のような気にならない淡い色。

洋服の世界にも

淡いベージュ、生成り、藤グレーといった色が登場します。

どこかきものの色と同調しているように思われます。


「自然色」がキーワードではないでしょうか。


ですから、無地感覚で着ていただける、

細かい柄の小紋柄がおすすめです!




春のお茶会、入園式、入学式と長く着ていただくことができる

あなただけの小紋染めのきものは、柄と色の個性で楽しんでいただけます。










写真は黒の地色で染め上げた伊勢型小紋でです。

柄をわかりやすいように染め上げました。

お好きな地色で染めることができ、

ご自分だけの小紋染めのきものをお楽しみください!!