2014年3月23日日曜日

ブックカバーのサンプルが出来上がりました。


「絹和紙プロジェクト」再始動~

 
以前ご紹介した、もみ紙の和紙と小紋染めの絹和紙素材の

ブックカバーのサンプルが出来上がりました。

 
このブックカバーの小紋染めの柄は「花鳥風月」の文字と「寿」が

 
ミックスした男物の羽織裏によく使われているものです。

 
もちろん女性の小紋の着物にも使われます。

 
着物だけでなく小紋柄はいろいろな用途に活躍できるデザインです!

 
和紙が厚口のものなので、少しごわついた感じですが

しっかりとした感触はGOODです。

 
 
絹の光沢と落ち着いたグレーの色合いと、和紙の質感にとても満足しています。

 
 
522日~24日に「花の里いいじま」道の駅で行われる展示会に

何点かサンプルを出品の予定です!!


詳しくはこちらをご覧ください。

http://kimono-komon.com/

 
 
 


 

2014年3月22日土曜日

男物羽織裏がモダン小紋柄になりました。


この時期に東京の取引先のお客様より、ご注文いただく

男物羽織裏

そして、春を先取りしたかのような、淡い明るい小紋の着物を

先日地色をしごきました。

 
 
しごきとは、地色を全体に色糊をのせて染めることを言います。

写真をご覧いただくとわかりますが、
 
しごきに使う色糊は容器に入っているときは、
 
濃くて染め上るまでは本当の色はわかりません。
 
色の配合は経験と勘がなせる職人の技です!
 
そして、昭和初期から受け継がれた伝統的な柄付です。

 
 
この伝統的な柄がとてもモダンに映るのはなぜでしょうか?

 
季節の色、
 
そして日本の伝統色、
 
日本文化が現代の私たちの心をゆさぶるからでではないでしょうか。
 
 
「小紋」とは現在は模様の大きさや密度に関わらず、

上下方向関係なく模様が入っている着物は総称して言われています。

「小紋」が男物の羽織裏に・・・・

と思われますが、
 
小紋柄には男女の区別なく使われる柄がたくさんあります。

 

次回からは【久】の小紋柄を紹介してまいります。

 

ご期待ください!

 
 
 

2014年3月17日月曜日

お茶のお稽古に行ってきました。


今回のお稽古では、お道具の運びを練習しました。

その後、先輩方のお茶をたてるお作法を拝見する中で、

とても大切なことに気が付きました。

 
それは袱紗の存在です!

 
袱紗(ふくさ)は、主に茶道で、茶器を取り扱うときに用いられる布で、用途としては茶入、棗、茶杓などを拭う、また、釜の蓋を取るときに用いたりします。

その扱い方はとくに「袱紗さばき」といいます。

茶杓、茶入の拭き方はいろいろな作法があり、袱紗さばきはそのなかで複雑です。

 

まだ、袱紗さばきのお稽古はしっかりとしていませんが、
 
点者が茶席にはいる前に袱紗を三角形に折りたたみ、
 
男性であれば帯の下からその一角をはさんで、
 
女性であれば帯の上からはさんで出ていきます。

 

席に着いてから袱紗を抜き取り、
 
右手で端を取り、左手親指を中央にいれて、
 
袱紗を半分に折り曲げ、右手に取って、茶入、または棗を拭い、
 
茶を点てる前、釜の蓋を取るときにも袱紗でそのつまみを取り、蓋を蓋置きに載せる。

 

茶を点て終わったのち茶杓を袱紗で拭うときには
 
はじめと同じように袱紗さばきをして
 
茶杓の中節から先に茶が付着したのを拭い
 
茶杓を持ったまま茶の付いた袱紗を建水の上で右手でたき落とす。

 袱紗を使い終わったらはじめのように三角形に折りたたみ、帯に付けて退出する。

 
というなかなか複雑でいて美しい動作が・・・・

 

それが「袱紗さばき」憧れのお作法です。

 

この袱紗はなぜこのように使われているのでしょうか?

 

先生の一言が心に響きました!!

 

それは自らを清めて、お道具も清めてお客様にお茶をお出しするため。

 

お客様をお迎えする側とお客様との心を通わせることで、お茶席が成り立っていることを感じてなりません。

 

お互いに真新な状態で向かい合う。

 

そして、袱紗は絹で作られています!!

もちろん、着物姿でお作法を行います。

ですから、お客様もお客様をお迎えする側も、
 
絹の着物を身につけることで清められていることになります。
 
お茶と着物は切っても切れない縁で結ばれて
いるんですね!



                 先生にいただいたお茶会用の袱紗です!