今回のお稽古では、お道具の運びを練習しました。
その後、先輩方のお茶をたてるお作法を拝見する中で、
とても大切なことに気が付きました。
その扱い方はとくに「袱紗さばき」といいます。
茶杓、茶入の拭き方はいろいろな作法があり、袱紗さばきはそのなかで複雑です。
まだ、袱紗さばきのお稽古はしっかりとしていませんが、
点者が茶席にはいる前に袱紗を三角形に折りたたみ、
男性であれば帯の下からその一角をはさんで、
女性であれば帯の上からはさんで出ていきます。
席に着いてから袱紗を抜き取り、
右手で端を取り、左手親指を中央にいれて、
袱紗を半分に折り曲げ、右手に取って、茶入、または棗を拭い、
茶を点てる前、釜の蓋を取るときにも袱紗でそのつまみを取り、蓋を蓋置きに載せる。
茶を点て終わったのち茶杓を袱紗で拭うときには
はじめと同じように袱紗さばきをして
茶杓の中節から先に茶が付着したのを拭い
茶杓を持ったまま茶の付いた袱紗を建水の上で右手でたき落とす。
袱紗を使い終わったらはじめのように三角形に折りたたみ、帯に付けて退出する。
というなかなか複雑でいて美しい動作が・・・・
それが「袱紗さばき」憧れのお作法です。
この袱紗はなぜこのように使われているのでしょうか?
先生の一言が心に響きました!!
それは自らを清めて、お道具も清めてお客様にお茶をお出しするため。
お客様をお迎えする側とお客様との心を通わせることで、お茶席が成り立っていることを感じてなりません。
お互いに真新な状態で向かい合う。
そして、袱紗は絹で作られています!!
もちろん、着物姿でお作法を行います。
ですから、お客様もお客様をお迎えする側も、
絹の着物を身につけることで清められていることになります。
お茶と着物は切っても切れない縁で結ばれて
いるんですね!
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