2013年7月6日土曜日

きものへの思い、義母と一緒に!


単衣の縮緬の小紋柄のきものです!

波打つように変化した亀の甲の小紋文様です。

生前義母が誂えたもので、主人の父、義父が染め上げたものです。

濃い目藍色の亀甲柄の小紋に、少しブルーかかったクリーム色の地色が爽やかな印象です。

 きものに使われている亀甲の小紋柄には、「亀甲」その字が表すとおり、亀は風水でいう中国の四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)の内の玄武で、神の意を伝える能力を持ち、長寿のシンボルです。

 亀の甲(六角形)が崩れない連続模様で、永遠の繁栄を願い、亀の甲を焼いてそのひび割れの方向で、神の意を占ったと考えられています。

 現代の化学では物質を表すものに、炭素原子6個からなるベンゼン核を用いますが、太古から蜂の巣や雪の結晶も六角形で、自然の中でその形の不思議なパワーに気が付いていたことに驚かされます。

 
母のきものに対する思いと一緒に、きものとして身につけることで、自然のパワーをいただけることはありがたく、とてもうれしいことです。



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