2014年4月29日火曜日

お蚕様と学んだ小学校生活

こんにちは!

日本の伝統文化

きもの小紋染めを営んでいる創作染工房【久】です!


ここ飯田市を中心とする伊那谷の歴史をふりかえる時、養蚕と蚕糸業は
忘れることができない産業です。


全国でも有数の生産地となり、その富は伊那谷をうるおし、
政治・経済・文化などあらゆる方面に影響を与えていました。

伊那谷の人々にとって、この産業は暮らしそのものであったともいえるほどです。


現在、ここ飯田下伊那地域には、50件ほどあったきもの捺染業は現在は2件となりました。



私が幼い時、学校の通学路には桑畑が広がり、おやつ代わりに桑の実をほお張って
口の周りを紫色にしていたことを思い出します。
小学校では蚕を育て、一人一人が蚕の成長を観察し、蚕の一生を学んだことその時の
お蚕様の柔らかく、冷たい体の感触はいまでもしっかりと覚えています



そんな蚕を『お蚕様』と呼んで、蚕玉をお祀りして、大切にされていたことも思い出されます。

この南信州は絹を中心に栄えた文化が数多くあります。


その一つが茶の湯です。

「日本の衣」きものと縁は切れません。
きものを着ての所作や立ち振る舞、きものとの付き合い方の法則のようなものが
日本の文化に教わることがたくさんあります。



誰でも経験があると思いますが、若い時はどうしてか洋の文化に魅がちになります。


今、この年齢になって洋と和の違いが理解でき、外の文化を自国の文化になじませて
そこから新しいものを作り上げ、これこそが日本の文化は洗練されてきたということを
知ることができるのです。









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